こんにちは!SKETライターのMizukiです。
ついさっきのこと。
ぼくが今住んでいる街にずっと通っていたラーメン屋がある。濃厚な鶏そばの美味しいお店で、今日の夕方に訪れたときのこと。
注文しイスに座り、ふとメニューが掛けられている壁を見るとこんな言葉が書かれているのを見つけた。
「4月に、当店は閉店します。」
衝撃だった。あんなに美味しかったのに、店長も良い人で通いまくっていたのに、閉店してしまうんだ、、、
まだ閉店まで時間はあるけれど、もう決定事項なんだよね、と店長は少し寂しそうな顔をしながら言っていた。
衝撃は続くものだ。
ほんの数日前にはこれまた良く通っていたお弁当屋さんが潰れた。小さいけどとっても美味しい地元のお弁当屋さんだった。
ハンバーグと唐揚げのセットのお弁当が美味しくて、ちょっと遠いけどわざわざ買いに行ったりしたのも懐かしいし、5日連続でお昼ご飯に食べたのも記憶に残っている。そんなお弁当屋さんだった。
「良いものが売れる」時代はもう二度とやって来ない
「良いものは売れる」時代はもう終わったと思う。
一昔前までは「良いものは売れる」時代が確かにあった。日本が貧しかった時代、物もサービスも圧倒的に不足していた。競合なんて言葉は無くて、とにかく良いものを作ろうという思いで作り続けた。職人や開発者は花形の職業で、この時代にテレビや冷蔵庫、電話、住宅、あらゆる「良いもの」が売れていった。
そして時は流れて、僕たちの国は豊かになった。が、同時に物やサービスは既存事業/新規事業と溢れに溢れ、需要過多になっていった。
選べるようになると、確かに消費者にとってはありがたいが、生産者は作るだけではダメになってしまった。あまりに選択肢が多いからだ。カタログに全てが載っている時代ではない。消費者にとってのカタログに載ることすら難しくなってしまったのだ。
本当は80点あるのに、50点分の評価しかされていないサービスが山ほどある
「プロモーション」という言葉がある。商品を未来のお客さんに伝える、届けるための方法だ。広告やPRなんて言い方もする。
このような手法に批判があったりもする。それは、「過大広告」、つまり50点しかないのにあたかも150点あるかのように過剰に伝えてしまうことだ。売ることに重点を置いてしまうと、こうゆうことも起きてしまう。
しかし、ぼくが思うプロモーションはちょっと違う。冒頭のラーメン屋やお弁当屋さんのように、本当は80点取れるクオリティーなのにみんなに伝わっていないせいで50点分の評価しかされていないものが世の中には山のようにある。
きちんと評価されれば80点取れて、大切なぼくのラーメン屋もお弁当屋さんも生き残れたはずだ。でも現実は残酷で、50点くらいしか伝わらずに潰れてしまう。
評価されるべきものが評価されるべき。そのための手段がプロモーションのあるべき姿だと思う。
きちんとプロモーションするためには、マーケティングが不可欠
結果的に苦しくなったお店だけれど、実は一つだけ復活させる方法があった。それがマーケティングだ。
マーケティングは意味が広い。会社や組織によって、また国によって定義は微妙に違うけれど、最大公約数的に意味をとるならば「商品が売れ続ける仕組みを作る」ということが目的・ゴールだ。良く市場調査なんていう説明の仕方が日本では言われる。もちろん間違いではないが、それはあくまで手段であり目的はこれだ。
未来のお客さんに知ってもらう。今いるお客さんにまた来てもらう。
そのための調査と仕組みづくりがマーケティングであり、その実行フェーズがプロモーション。
だから、ぼくでいうラーメン屋のように、守りたい物やサービスがあるならまずはマーケティングを学ぶ必要があると思う。
守りたい物やサービスがあるなら、まずはマーケティングを学ぼう!
マーケティングというと新規事業(新しく商品やサービス企画を立ち上げること)とセットのイメージがあるかも知れないけれど、ぼくはそれだけではないと思っている。
今すでに物もサービスも世の中に沢山あるからこそ、既に出ているもの(=既存事業)を守るためにだってマーケティングは使われる。
ぼくはラーメン屋やお弁当屋さんの例を出したけれど、他にも沢山ある。この記事を読んでいる人にとってはゲームかも知れないし、映画も、アイドルも、カフェも、アプリも、自分の地元も、伝統産業も、身近な人やコミュニティーも、全部マーケティングが関わっているのだ。
だから、新しくても既存のものでも構わない。もっと色んな人に知ってほしい!潰れずに残ってほしい!というものがあれば、一度マーケティングを学んでみてほしい。
世の中で評価されるべきものが評価されるために、共に学んでいきませんか?
p.s.
マーケティングを謳う授業や本は沢山あるけれど、「マーケティングを学ぶ」のは実践ありきだったりします。また、独学では学びづらかったりします。
僕たちは団体として活動することにより、よりリアルなマーケティングを実践しながら学んでいけるような環境を作りました。一緒に学ぶ大学生の仲間がいるし、経営者の方をお呼びした勉強会もやっています。
マーケティングを学びたくなった!という方は下のフォームからご記入ください。相談も受け付けています!
<筆者 Mizuki>
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